腕立て伏せ(プッシュアップ)を正しいフォームで行えば自重トレーニングでも十分に効果的

トレーニング種目

腕立て伏せ(プッシュアップ)の重要性

腕立て伏せ(プッシュアップ)は、自重トレーニングの基本種目の一つです。多くの人が、子供の頃からプッシュアップに挑戦したことがあるのではないでしょうか。私も友人と運動場や公園で、「何回腕立てできるかな?」と競ったりしたものです。

しかし、大人になるにつれ、「ウェイトトレーニングの方が効率的」「自重トレーニングでは本当の筋肥大はできない」といった考え方から、プッシュアップを避ける人が増えてきました。確かに、ジムでフリーウェイトができればベストです。しかし、いろいろな事情でジムに行けない人もいますし、自宅でやる気になったときにできるトレーニングとしては有用だと思っています。

もちろん、私自身も当初はウェイトトレーニング一辺倒の考え方でした。しかし、経験を重ねるうちに、正しいフォームで自重トレーニングを行えば、十分に効率的で効果的であることに気づきました。今となれば、「もっと早く自重トレーニングの素晴らしさを知っていれば良かった」と思ってしまうくらいです。

プッシュアップの正しいフォーム

プッシュアップを正しく効果的に行うには、適切なフォームが重要です。正しいフォームを身につけることで、大胸筋を確実に刺激できるようになります。以下が正しいフォームのポイントです。

頭から足までが一直線

プッシュアップを行う際、頭から足までが一直線になるよう意識することが最も重要です。この姿勢を保つことで、大胸筋への負荷が最大限になります。頭が前に出過ぎたり、お尻が上がったりすると、大胸筋への負荷が減り、効果も薄れてしまいます。背中が反っていると、腰への負担が大きくなるため、ケガの危険性も高まります。

一直線のフォームを保つことは、想像以上に難しいかもしれません。初めは鏡を見ながら練習するのがおすすめです。上手くいかない場合は、後述する膝をついた状態から始めましょう。

脇を閉め、肘を後ろに曲げる

プッシュアップ時の手の位置も大切です。手は胸と並行になるよう下げ、脇を閉めて肘を後ろに曲げるようにします。このフォームにより、肩への負担が軽減され、大胸筋のストレッチを感じやすくなります。肘が開いた状態だと、肩の前部に負荷がかかり、関節を痛める可能性があります。

手の位置は難しいと感じるかもしれません。分かりやすい例えをすれば、まるでお皿を持つようなイメージで手を床につきましょう。手のひらが体の真下を向くような感じです。

プッシュアップの効果を最大化する方法

プッシュアップを正しいフォームで行うことに加え、以下の工夫をすることで、さらに効果を高められます。

EMOMトレーニング

EMOMトレーニングは、自重トレーニングと相性が良いトレーニング方法です。1分間で一定回数のプッシュアップと休憩を行い、それを繰り返すトレーニングです。例えば、1セットを「30秒間にプッシュアップ10回」と設定すれば、残りの30秒は休憩になります。この1分間のサイクルを続けていくわけです。

制限時間内に行う必要があるため、想像以上にハードです。10セットを目安に始め、徐々にセット数を増やしていくと良いでしょう。持続力とスタミナが身につき、集中力も高まります。

プッシュアップバーの活用

プッシュアップバーを使うと、床に手をついたプッシュアップとは違う刺激を大胸筋に与えられます。バーの高さ分、可動域が広がり大胸筋への負荷がさらに高まるのです。

また、プッシュアップバーを使えば、手首の痛みも軽減できます。床に手をついた場合、手首が耐え難い角度になりがちですが、バーを使えばその心配がありません。手首が拳と同じ方向に保たれるので、無理のない動きが可能です。

プッシュアップバーは、Amazonで1000円くらいで買えるものですし、最悪100円ショップなどで手に入る簡単なものでも性能を発揮します。初心者の方は、まずはシンプルなデザインの製品から始めてみましょう。私が持っているプッシュアップバーはAmazonで1000円くらいのものですが、5年以上そのまま使えていますよ。

膝をついた状態からのプッシュアップ

一直線のフォームが難しい方は、膝をついた状態からプッシュアップを始めるのが良いでしょう。膝をつくことで、腕で支える負担が減り、フォームを作りやすくなります。大胸筋をしっかりストレッチさせられるため、初心者の方だけでなく、中級者以上の方のフォーム確認や追い込みにも役立ちます。

徐々に腕を強化していけば、いずれは足を開いた通常のプッシュアップにステップアップできるはずです。焦らずに地道に続けることが大切です。

まとめ

自重トレーニングであるプッシュアップ(腕立て伏せ)は、年齢や体型に関係なく、正しいフォームと適切な工夫次第でとても効果的なトレーニングになります。最初は大変かもしれませんが、少しずつ習熟していけば、引き締まった理想的な体型を手に入れることも夢ではありません。

焦らずに、今からでも構いません。最低2~3回からでも良いので、ぜひプッシュアップにチャレンジしてみてください。その一歩を踏み出せば、自重トレーニングの魅力と可能性に気付くことができるはずです。皆さんの健康的で引き締まった身体づくりを私が背中からプッシュします!

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